歯周病のメカニズム 歯垢と歯石 〜お口豆知識
2019年09月25日
筑西市からこんにちは、山口歯科クリニックのはまです。
台風の影響で被害の大きかった地域も電気や水道が復旧しているところが多いと聞きます。
1日も早く普段の生活にお戻りになれますよう、お見舞い申し上げます。
さて、本日は歯周病の原因となる歯垢と歯石についてお話します。
歯周病とは上の写真のような「細菌」が引き起こす病気。「歯垢(プラーク)」は細菌のかたまりです。歯垢はやがて「歯石」となり細菌の格好のすみかとなります。
こうした細菌を減らしたり、細菌が増えにくい環境をつくることが歯周病治療の基本と言われています。
歯の表面についている、黄白色でねばねばしたものが歯垢です。プラークとも呼ばれます。
ただの食べかすだと思われがちですが、実際は細菌のかたまりです。
わずか1mgの歯垢に数十億もの細菌がいるとも言われています。
この細菌が、むし歯はもちろん、歯周病の原因となります。
ブラッシングによって歯垢をとることがむし歯・歯周病予防の基本とされるのはこのためなんです。
歯垢がたまったままの状態にしていると、やがて細菌は唾液の中のカルシウム成分などと混ざり、歯石となります。
歯石は表面がでこぼこしており、さらなる歯垢や食べかすがそこにたまりますので、細菌が繁殖するには格好の環境となります。
また、歯石は想像以上に硬いもので、歯磨きでは除去できません。そのため、歯石ができてしまうと、一気に歯のまわりの細菌が増えていきます。
普段のご家庭でのセルフケアと歯科医院での定期的な検診に通っていただいて歯周病の予防をしていきましょう。