アマルガムという詰め物 〜お口豆知識
2019年09月18日
筑西市からこんにちは、山口歯科クリニックのはまです。
暑かったり涼しくなったり、日差しが強く照ったり雨が降ったりとなかなか安定しない天気が続きます。気持ちは爽やかな秋晴れのようにスカッとしていきたいものです。
さて、本日はアマルガムについてです。あまり耳馴染みのない言葉かもしれませんね。
アマルガムとは歯を削った部分につめるための水銀を含んだ金属です。歴史が古い材料ですが、アマルガムが身体に及ぼす危険性も数多く指摘されており、現在ではほとんどの歯科医院で使われることはなくなっています。
アマルガムは健康保険での利用が認められている材料です。つまり、保険制度上は「人体に影響が無いもの」という認識です。しかし、海外ではすでに使用が禁止されているところも多く、その国々によって見解の異なる材料といえます。
また、CRと呼ばれるプラスチックをはじめ、アマルガムの代わりとなる安全な材料も存在することから、あえて危険な可能性のある材料を使用する必要性が無くなっています。
お口の中で溶け出すと、、、
アマルガムはお口の中で溶けやすいとされており、有害な水銀が少しずつ身体に取り込まれていきます。すると、身体全体が拒絶反応を起こし、アトピー性皮膚炎や手足に水泡状の湿疹(しっしん)があらわれる掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)になったりします。
水銀はとても毒性が高いため、もし身体に取り込まれてしまうと、皮膚以外にも身体全体にさまざまな症状を引き起こします。
主に、頭痛、めまい、疲労感など、神経系の症状が多数報告されています。
昔にアマルガムで詰め物をして治療したものがもしかしたらお口の中にあるかもしれません。しばらく歯科医院で治療を受けていないという方は機会をみつけて受診されてみてはいかがでしょうか。
心配な点があれば歯科医院でご相談してみてくださいね。