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歯周病と全身疾患 〜お口豆知識

2020年10月29日

筑西市からこんにちは、山口歯科クリニックのはまです。

さて、今日は「歯周病と全身疾患」についてです。
歯周病は細菌が引き起こす歯ぐきの病気。その細菌の数は1ミリグラム(1グラムの1000分の1)のプラークの中に10億以上いるといわれています。
この細菌は、お口の中だけでなく、血管、気管などを経由して身体全体に影響を及ぼします。
歯周病が引き起こす様々な全身の病気は代表的には以下のようなものがあります。

1.「心疾患の原因になる」
歯周病になると、歯ぐきが炎症を起こし、ただれた状態になります。ここから口の中に細菌が入り込み、血流にのって心臓まで運ばれ、心臓の病気を引き起こします。
特に、細菌性心内膜炎はほとんどがお口の細菌であるといわれています。
また、動脈硬化を進行させることもわかってきています。

2.「糖尿病が進行する」
糖尿病になると歯周病になりやすいことは、以前よりわかっていましたが、最近の研究により、反対に歯周病になると糖尿病が進行しやすくなるという結果もでています。
糖尿病にかかっている方は、歯周病にも十分な注意が必要です。

3.「早産・低体重児出産の原因になる」
歯周病になると早産や低体重児出産のリスクが高くなると言われています。これは歯周病により歯ぐきが炎症を起こし、この「炎症物質」の中に子宮の収縮をうながす物質が含まれているからだと考えられています。また、反対に妊娠すると歯周病が進行しやすいこともわかっています。
妊娠中の方は歯周病への注意が必要です。

4.「肺炎の原因になる」
お年寄りの多くが「誤嚥性肺炎」という病気で命をなくされています。
これは口の中の最近が気管から肺へと入ることが原因です。
食事の際に誤って気管に入ってしまうケースばかりでなく、知らないうちに唾液などが少しずつ肺へと入り肺炎を引き起こします。歯周病になると口の中の細菌が増えるため、こうした肺炎のリスクがとても高くなります。

と歯周病は様々な全身疾患の原因になり、また、疾患が歯周病を進行させることもあるようです。
健康はお口元から、と意識してご自分の口腔内ケア大切にしていきたいですね。

睡眠時無呼吸症候群 〜お口豆知識

2020年10月21日

筑西市からこんにちは、山口歯科クリニックのはまです。

からっと晴れ間が続いて秋らしい天候が続いていますね。

ひたちなか海浜公園のコキアが赤く染まって見頃を迎えているそうです。日によっては予約の方のみということもあるそうですが、一年のうちに何日も見られるわけではないようですから、行ける方はぜひ身にいかれるといいと思います。

 

さて、本日は睡眠時無呼吸症候群についてのお話です。

睡眠時無呼吸症候群とは、眠っている間に呼吸が止まってしまう病気。日中の眠気など、さまざまな症状を引き起こし、居眠り運転の原因にもなるなど、その影響は深刻です。

実は眠気だけが問題ではありません。睡眠時無呼吸症候群の症状が重くなると、脳卒中・脳梗塞発症リスクが3.3倍、高血圧のリスクが2.89倍、不整脈(心房細動)の発生頻度が4倍以上、さらに糖尿病リスクも高まるという報告もされており、全身疾患とも密接な関係があります。

睡眠時無呼吸症候群の検査・治療はさまざまな科で診療されています。検査は寝ている状態で行う必要があります。そこで、まず自宅でできる簡易検査を行い、症状に応じて入院し、精密検査をする場合もあります。治療法は主に3つあります。

①就寝時にマウスピースをつけて起動を広くする方法(歯科で対応できる場合もあります)

 

②就寝時にCPAPと呼ばれる「空気が送られてくる鼻マスク」をつける方法

 

③外科的手術による方法

等、症状によって適切な治療方法が変わります。

 

潜在患者数は300万人ともいわれ、気づいていないかたもたくさんいらっしゃいます。高血圧をはじめとするさまざまな生活習慣病とも関わっていますので、寝覚の悪さや日中の眠気などの症状に心当たりのある方は、ぜひ受診されることをおすすめします。

 

詰め物したのにむし歯? 〜お口豆知識

2020年10月14日

筑西市からこんにちは、山口歯科クリニックのはまです。

一雨ごとに秋が深まっていくのを実感します。

体調崩されていませんか

 

さて、今日のお口豆知識は「二次むし歯」についてです。
治療したからといって安心は禁物です。
むし歯になってしまった場合、「つめもの」などを製作して歯を元の形にします。
しかし、むし歯は治療をしたからといって「もう安心!」というわけではありません。実は、むし歯は治療した箇所こそ注意が必要です。
「つめもの」をしたところは、様々な理由により再びむし歯になってしまうリスクが大変高いのです。こうしてできてしまうむし歯を「二次むし歯」といいます。
一度治療したということは、その部分がもともとむし歯になりやすいところであるとも言えます。
例えば、むし歯の原因となる歯垢(プラーク)がたまりやすかったり、あるいはブラッシングしにくい部分であることが多く、再度むし歯になってしまう可能性が高くなります。

インレー.png
歯はとても複雑な形をしています。
もちろん、つめものを製作する際は、できる限りぴったりと隙間が少なくなるように制作します。
しかし、つめものは複雑な形状になりやすいため、完全に隙間をなくすことは非常に困難。
さらに、長年の使用によるすり減りなどによって、少しずつ段差や隙間ができてしまいます。
こうした隙間にむし歯菌が入り込むことによって、二次むし歯になってしまうのです。

接着剤拡大.png
つめものは、特殊な接着剤でしっかり接着されています。
この接着剤は、それ自体が隙間を埋める効果ももっていますが、お口の中で長年使用していると、どうしても接着剤が少しずつ溶けてしまいます。
そこに隙間ができて、歯垢(プラーク)がたまって二次むし歯になってしまいます。
というわけで、一度治療した歯であってもむし歯のリスクはゼロにはならないということがおわかりいただけたと思います。
治療が済んだ歯でもご自分のセルフケアと加えて歯科医院での定期的なメンテナンスも必要になります。
面倒がらずにぜひ歯科医院での定期検診を受けてくださいね。

知覚過敏 〜お口豆知識

2020年10月8日

筑西市からこんにちは、山口歯科クリニックのはまです。

天高く馬肥ゆる秋、などと申します。言われて空を見上げてみればなるほど、薄い雲が空高くたなびく様はまさに秋のものです。これからは台風の接近がありそうということで警戒していきましょう。

 

さて、本日は「知覚過敏」についてです。

むし歯ではないのに、冷たいものを口にしたときや、歯ブラシの毛先が触ったとき、場合によっては風があたっただけで、痛みを感じることがあります。

それは「知覚過敏」です。むし歯や歯周病じゃないから、といって我慢をしてると、歯の神経をとらなくてはならなくなってしまうこともあります。

もちろん、むし歯や歯周病になっているときや、歯周病の治療中にも知覚過敏になることがあります。

「知覚過敏」とは何かを知って、きちんと治療をしましょう!

 

知覚過敏の原因と対処法

原因1:歯周病で歯ぐきが下がってしまった

歯周病になると、歯ぐきがすこしずつ下がっていきます。すると刺激に敏感な歯の根っこが露出し、知覚過敏になります。また歯周病治療により歯石を除去することで知覚過敏になることもあります。これらの場合、まずはしっかりと歯周病の治療をして、知覚過敏用の歯磨き剤などを使用して、歯の表面を強くする(再石灰化)必要があります。

 

原因2:かみあわせ不良・歯ぎしり・食いしばり

かみ合わせが悪かったり、普段から歯ぎしり・食いしばりなどの癖があると、エナメル質が削れたり、あるいは楔状欠損を引き起こし、知覚過敏の症状があらわれます。根本治療のためには、かみ合わせ修正や歯ぎしり・食いしばりの対処が必要です。

 

原因3:歯みがきで歯が削れている

歯みがきの力が強すぎたり、研磨力の高い歯みがき剤を使用すると、歯の表面が削れて知覚過敏になることがあります。この場合は、正しい歯みがきの指導を受け、さらに歯の表面を強くする(再石灰化を促す)歯みがき剤などを積極的に使用します。

 

とこれまでみてきたように知覚過敏の原因は一つではありません。

症状が続くようでしたら歯科医院で相談された方がいいかもしれません。

 

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