口呼吸 〜お口豆知識
2022年03月3日
筑西市からこんにちは、山口歯科クリニックのはまです。
3月に入って年度末で忙しくなる方も多いようです。
しっかり足元見ていきましょう。
さて、本日は、口呼吸についてです。
マスクを常にしている状況でお口で呼吸するようになった方も多いことと思います。
つい鼻だけだと息苦しく感じて口呼吸になってしまうんですね。
人は「鼻から吸って」「鼻から吐く」のが普通ですが、無意識のうちに「口で呼吸している方がいらっしゃいます。
これを「口呼吸」と言ってある調査では小学生以下の80%以上が「口呼吸」とも言われています。
「鼻でも口でも同じじゃないの?」と思われる方も多いですが、実は大きな違いがあるようです。
①口呼吸はむし歯・歯周病になりやすい
むし歯や歯周病の原因は「細菌」です。実は、お口の中の細菌は、だ液の作用により活動が抑えられています。これが「口呼吸」になってしまうと、口が渇いてしまい、だ液が出にくくなる、つまり、むし歯や歯周病になりやすいというわけです。
②睡眠時無呼吸症候群の原因になる
睡眠時にも「口呼吸」をしていると、舌の位置がのどの方に下がりやすくなります。すると舌が気管をふさいでしまい、空気が入らなくなって睡眠時無呼吸症候群になりう恐れがあります。
③口呼吸は病気になりやすい
鼻呼吸の最大の利点は鼻毛。繊毛によりウイルス、細菌が体内に入るのを防いでくれること。口呼吸をしていると、こうした病気の原因となる物質が肺に入るのを防ぐことができず、様々な病気になりやすいと言われています。
④口呼吸は口臭の原因になる
「口臭」は食べ物などが原因の場合もありますが、多くの場合はお口のなかにいる「細菌」によるものです。
口呼吸になるとだ液が減って細菌が増えてしまいますから当然口臭の原因にもなるというわけです。
口呼吸の対処法としては、
①1日数時間、紙をくわえる
紙を口にくわえることで、口が閉じ矯正的に鼻呼吸になります。日中の起きている時間で、1日数回、1回1時間ほど。これを数週間続けると効果が現れます。
②仰向け寝・鼻孔拡大装置を使う
睡眠時などは、まず鼻呼吸しやすいように、仰向けで寝るようにします。また、寝る前に鼻を洗浄したり、鼻の穴を拡大する装置などをつける方法も有効です。
自分で気づいていればこれらの対処法で改善できるかもしれませんね。
口呼吸のリスクを知って鼻呼吸を意識していきましょう。