こんな人に出来やすい、歯石について 〜お口豆知識
2021年10月7日
筑西市からこんにちは、山口歯科クリニックのはまです。
お彼岸過ぎて秋も深まっていくものと思っていましたがなかなか残暑続きで秋の気分にはなれないかもしれません。
日中は汗ばむ陽気ですが朝晩はそれなりに冷えてきます。とくの汗をかいたままだと夏場と違って体が冷えてしまいますので着替えも気にして体調管理しっかりしていきましょう。
さて、今日は歯周病の原因ともなる歯石についてお話します。
歯石とは歯の表面につく硬い石のようなもの。しかし、歯石が単なる汚れだと思ったらそれは間違いです。実は歯石の表面にはスポンジ状に細かい穴がたくさんあいており、そこにたくさんの「細菌」が住みついて毒素を出しているのです。
そう、この歯石こそが歯周病を進行させる一番の原因です。
歯石が出来やすい人、歯石は唾液に含まれるカルシウムと、磨き残しのプラーク(歯垢)が結合してできます。つまり歯石ができやすい人は、唾液にカルシウムが多い、もしくはしっかりプラークが取れていないことが原因です。
唾液中のカルシウムをコントロールすることは難しいですが、歯磨きの方法を改善することで歯石をつきにくくすることができます。
歯石ができやすい所、歯石ができる原因の一つは、唾液に含まれるカルシウムです。そのため、唾液が出るところの近くには歯石ができやすいのです。
その場所は主に2か所あります。
1つ目は、「下の前歯の裏側」。これは舌で触るとすぐにわかるので実感されている方も多いと思います。
歯石ができるとデコボコ、ザラザラして歯の隙間が埋まってしまうのが分かります。
もう一つは、「上の前歯の外側」です。意外に思われるかもしれませんが、この近くにも唾液が出る場所があります。
歯石をできにくくするには、とにかくプラーク(歯垢)をしっかりと除去することです。唾液にカルシウムが含まれていても、それがプラーク(歯垢)と結合しなければ歯石はできませんので、フロスなども使ってしっかりケアすることが第一です。
しかし、一度歯石が出来てしまったら、歯科医院でなければ取り除くことはできません。もし歯石がついているな、と感じたら歯周病予防のためにも歯科医院に足を運んでいただければと思います。