定期検診で20本も差が出る理由? 〜お口豆知識
2020年03月4日
筑西市からこんにちは、山口歯科クリニックのはまです。
昨日のポカポカ陽気とはうって変わって冷たい雨の水曜日です。
コロナウイルスが猛威をふるっており、学校が休校になったりトイレットペーパーやティッシュが売り場からなくなったりと各方面に影響が出ています。うがい手洗いをしっかりおこなって出来る対策をしていきたいですね。
さて、本日は定期検診で20本もの差が出る理由についてお話します。
定期的にメンテナンスを受けた方と症状があるときだけ歯科を受診する方とでは残せる自分の歯が80歳時点で約20本も差がでることがいろんなところでの研究で明らかになっています。
むし歯は初期段階では痛みがなく、なかなか気づくことができません。痛みを感じるころには、神経までむし歯が達していることも珍しくなく、そうなると神経をとらざるをえなくなります。
しかし、実は神経は「歯に栄養を送る」という重要な役割も担っています。
ところが、神経をとってしまうと歯に栄養が行き渡らず、もろくなって歯の寿命が短くなってしまします。つまり、定期検診でまだ痛みのないむし歯を早期に発見できれば、歯の寿命をより長くすることができるのです。
歯周病は、歯周病菌が歯を支える骨(歯槽骨)を溶かしてしまう病気です。骨が溶けてしまうと、歯がぐらぐらになって、最後には抜けてしまいます。
実は歯周病は歯を失う原因のNo.1。
その原因の一つが、「沈黙の病」と呼ばれるほどの自覚症状の少なさです。骨が溶け始めていてもほとんど痛みがなく、気づいた頃には重症化していることも。
むし歯同様、歯周病を早期に発見することも定期検診の大切な役割です。
この他、定期検診では、歯石・歯垢の除去や毎日の歯みがきについての指導なども行います。
歯石や歯垢はむし歯や歯周病の原因となる「細菌のすみか」です。細菌を取り除いて病気のリスクを少なくすることも定期検診の大切な役目。
一生自分の歯でおいしく食事をするためにもぜひ定期検診を受けましょう。