噛み合わせ気にされてませんか? 〜お口豆知識
2021年01月28日
寒い一日となりました。七十二候で言うと「水沢腹堅(さわみずこおりつめる)」という時期のようで、沢に流れる水さえも凍る厳冬の様子を気候に当てはめたものだそうです。
袋田の滝も凍結が進んでいるようですが、この寒い時期だけの光景というのがありがたく感じられます。今年は見に行くことも憚られますので凍った風景に思いを馳せて、いつか行けることを願ってのステイホームですね。
さて、今回のお口豆知識は「噛み合わせ」についてお話していきます。
噛み合わせを気にされている方も多くいらっしゃいます。
噛み合わせ不良は、お口元だけでなく身体全体に影響を及ぼします。
下アゴは筋肉だけで頭蓋骨とつながっています。つまり、宙吊りの状態というわけです。
かみ合わせが悪いと、あごを吊っている筋肉に無理な力がかかりバランスが崩れます。
すると、あごだけでなく、頭蓋骨にもゆがみが生じ、さらに頭蓋骨から首、肩、腰へと、最終的には全身のバランスがくずれてしまいます。
かみ合わせ不良による症状にはこのようなものがあります。
1.むし歯・歯周病
かみ合わせが悪いと、食べかすやプラークがたまりやすくなり、むし歯や歯周病の原因となります。
2.食いしばり、歯ぎしり
きれいにかみ合っていないため、しっかり噛むために力が入ってしまったり、無意識のうちに歯ぎしりなどをしてしまいます。
3.胃腸への影響
しっかり噛めないまま飲み込むことになり、胃や腸などの消化器官に負担をかけてしまいます。
4.頭痛・めまい・目の疲れ
かみ合わせが悪いと、あごを支える筋肉にストレスが生じ、頭部全体に影響を及ぼします。
5.肩こり・腰痛・背中の痛み
頭部がバランスを崩すと、関連して首、肩、腰、全身へと影響が及びます。
6.精神不安定・不定愁訴
かみ合わせが悪いと肉体的な影響だけでなく、さまざまな理由で精神面にも影響を及ぼします。
以上のように様々な症状をご紹介しましたが、必ずしもかみ合わせが原因でない場合もありますので、専門家による慎重な判断が必要です。
いいかみ合わせでいろんなものをおいしく食べていつまでも元気でいたいものです。