二次むし歯 つめものかぶせものに注意 〜お口豆知識
2020年06月3日
筑西からこんにちは、山口歯科クリニックのはまです。
長い休校を経て、この6月から学校が始まったお子さんも多いですね。まずはみんなと会えることを喜びたいです。
さて、きょうはつめものかぶせものの二次むし歯についてです。
一度治療したところだし安心!と思っていませんか?
むし歯治療で製作する「つめもの」や「かぶせもの」は、とても高い精度で作られています。しかし、人工物であることに変わりはなく、時間の経過などによってどうしても「隙間」ができてしまいます。そして、この隙間にプラーク(歯垢)が入り込み、新たなむし歯ができてしまう。これが「二次むしば」です。実は治療をしたところは安心できるものではなく、むしろ新たなむし歯ができるリスクを増やしているとも言えます。
むし歯は基本的には歯を削らなければ治すことはできません。二次むし歯になると過去に治療で削った歯を、さらに削るわけですから、歯質がどんどん小さくなって弱くなってしまいます。再度治療をしたとしても、歯が折れてしまうといったリスクがとても高くなるのです。過去の治療で「神経」をとっている歯はさらなる注意が必要です。神経が無いため二次むし歯になっても痛みを感じづらく、見つかったときには大きく進行していて、歯を抜かなければならないことも珍しくないのです。
二次むし歯の対処法は、
1.境目をしっかり磨く!
二次むし歯の原因は隙間にむし歯菌が入ってしまうことです。なので、つめものはその周辺を、かぶせものは歯ぐきとの境目を特に入念に磨くようにしましょう。
2.定期検診をしっかり受ける
隙間に入り込んだプラーク(歯垢)を完全に除去するのは難しいものです。そこで大切なので「定期検診」です。ごく初期のむし歯であれば、削らずに済むこともありますし、万が一削る場合でも、早期に発見できればそれだけ削る量も少なくて済みます。
大切な歯を守るためにもぜひ定期的に歯科で診てもらうようにしましょう。