睡眠時無呼吸症候群
2022年01月20日
筑西市からこんにちは、山口歯科クリニックのはまです。
この時期は暦の上でも大寒、一年で一番寒くなる時期ですね。
白菜の出荷で農家さんも忙しい頃でしょうか。万病の予防にもなるとも言われる白菜。暖かい料理の主役ですから栄養しっかり摂って免疫力高めていきたいですね。
さて、本日は睡眠時無呼吸症候群についてのお話です。
睡眠時無呼吸症候群とは、眠っている間に呼吸が止まってしまう病気。日中の眠気など、さまざまな症状を引き起こし、居眠り運転の原因にもなるなど、その影響は深刻です。
実は眠気だけが問題ではありません。睡眠時無呼吸症候群の症状が重くなると、脳卒中・脳梗塞発症リスクが3.3倍、高血圧のリスクが2.89倍、不整脈(心房細動)の発生頻度が4倍以上、さらに糖尿病リスクも高まるという報告もされており、全身疾患とも密接な関係があります。
睡眠時無呼吸症候群の検査・治療はさまざまな科で診療されています。検査は寝ている状態で行う必要があります。そこで、まず自宅でできる簡易検査を行い、症状に応じて入院し、精密検査をする場合もあります。治療法は主に3つあります。
①就寝時にマウスピースをつけて気道を広くする方法(歯科で対応できる場合もあります)
②就寝時にCPAPと呼ばれる「空気が送られてくる鼻マスク」をつける方法
③外科的手術による方法
等、症状によって適切な治療方法が変わります。
潜在患者数は300万人ともいわれ、気づいていないかたもたくさんいらっしゃいます。高血圧をはじめとするさまざまな生活習慣病とも関わっていますので、寝覚の悪さや日中の眠気などの症状に心当たりのある方は、ぜひ受診されることをおすすめします。