口腔がんってご存知ですか 〜お口豆知識
2021年07月16日
筑西市からこんにちは、山口歯科クリニックのはまです。
7月豪雨で被害に遭われた皆様の無事をお祈りします。1日も早く通常の生活に戻ることができるようお祈り申し上げます。
さて、本日は、年々増える口腔がんについてです。
がんといえば様々な部位に発症しますが、実はお口の中にも「口腔がん」と呼ばれるがんができます。その数は毎年増え続けており、40年前と比較しておよそ4倍にも。この先10年以内に1万人を超えるとも言われています。
口腔がんの5年生存率は胃がんの66.6%とほぼ変わらない63.5%(国立がん研究センター調べ)。言い換えれば、およそ40%もの方が5年以内に亡くなっていることになります。
その原因の一つが、「発見の遅れ」です。
日本では欧米の先進国に比べて「口腔がん検診」がまだ普及しておらず、見つかったときには進行しているケースが多いため生存率も低くなっています。
口腔がんはお口の一部を切除するなど食事や会話などに直結するので、後遺症が少ないことはとても重要です。実は口腔がんは、初期症状のうちに治療すれば完治する可能性が高く、後遺症も少なく澄みます。そこで大切なのが、「セルフチェック」。
内臓と違い、お口は自分でもチェックできますので、ぜひ月に一度はチェックしてみてください。
「口腔がんセルフチェックテスト」
□二週間以上治らない「口内炎のような盛り上がった傷」や「ザラザラしたただれ」がある。
□「硬いしこり」がある
□舌やはぐきが「赤」や「白」に変色している
□歯ではなく、舌や歯ぐきが食事中にしみる
□舌が動かしづらい、しびれがある、のみこみにくい