根面カリエス 〜お口豆知識〜
2019年01月23日
筑西市からこんにちは、山口歯科クリニックのはまです。
この冬は雨が降らず乾燥した日が続いていますね。患者さんでもインフルエンザにかかってしまったというお話をよく耳にするようになりました。
うがい手洗いしっかりしてインフルエンザや風邪の予防しっかりしていきたいですね。
さて本日は「根面カリエス」というお話です。
根面とは歯の根の部分、カリエスとはむし歯のことをいいます。
つまり、根面カリエスは歯の根の部分にできたむし歯ということになります。
歯の上部は「エナメル質」と呼ばれる比較的強い物質で守られていますが、歯の根の部分は「セメント質」という弱い歯質になっているため、とてもむし歯になりやすいと言われています。
通常、歯の根っこは歯茎におおわれています。ですからむし歯の原因となるプラーク(歯垢)もつきにくいので根面カリエスにもなりにくくなっています。
しか、歯ぐきは年齢とともに下がっていきます。
早ければ30代後半から歯の根っこが露出し始め、根面カリエスになる危険性が非常に高くなってきます。
また、歯周病によって歯ぐきが下がっている場合はさらに注意が必要です。
「かぶせもの」の治療をした箇所も根面カリエスの注意が必要です。
かぶせものは、製作当初はぴったりできていても、長年の使用などにより少しずつ隙間ができてきます。
歯の根っこにかぶせものの境目がある場合、この隙間にプラーク(歯垢)が入り込み、むし歯になってしまう危険性がとても高くなります。
早期に発見できれば、レジンと呼ばれるプラスチックなどを用いて比較的簡単に治療ができます。しかし、「かぶせもの」をしたところ、あるいは、むし歯があまりにも進行している場合は、かぶせものを作り直したり、神経の除去、あるいは抜歯が必要な場合もあります。
根面カリエスは自分ではなかなか見つけられないので、歯科医院での定期的なチェックが大切です。
お口の中の定期健診大事にしたいですね。