神経のない歯 〜お口豆知識〜
2019年01月9日
平成31年もみなさまどうぞよろしくお願いいたします。
今日は神経のない歯についてです。
この図のようにあ、歯の内部には「歯髄」と呼ばれる、いわゆる神経組織があります。この歯髄はただ痛みを伝えるだけではなく、無数の毛細血管が存在し歯に栄養分や酸素を送っています。むし歯の進行などによりこの「歯髄」が細菌におかされると、取り除かなければならなくなります。こうして「歯髄」を失ってしまった歯を「失活歯(しっかつし)」といいます。(反対に「歯髄」のある歯は「生活歯」といいます)
神経の無い歯にはこんなデメリットがあります。
デメリット1
「歯がもろくなる」
歯の神経(歯髄)は栄養分や水分、酸素を運んでいます。つまり、神経をとってしまうということは、歯に栄養分が送られなくなってしまうのです。その結果、歯が弱くなってしまいます。
歯は食事のたびに常に力がかかっています。そのため神経をとってしまいもろくなった歯は、どうしてもヒビが入ったり、割れたり折れたりする可能性が高くなってしまうのです。
デメリット2
「むし歯に気づかなくなる」
神経をとったからといっても決してむし歯にならないというわけではありません。むしろ、痛みを感じなくなるので、むし歯になっても気づきにくく、知らないうちに大きなむし歯となり、最悪の場合歯を抜かなくてはならなくなります。
デメリット3
「歯が変色する」
歯の神経をとってしまうと。歯髄のまわりにある象牙質が変質し色が変わってしまいます。このため歯の色も変色してしまいます。奥歯ではあまり気になることも少ないかもしれませんが、前歯の場合はかなり目立ってしまいます。
神経をとった歯がある時は痛みを感じないだけにむし歯に注意です。
歯みがきを定期検診大事ですね。