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歯の本数が健康と生活の質を左右する?親知らずと歯を守るためにできること

2025年02月17日

「歯の本数で人生が変わる?」と言われると、少し驚かれる方もいるかもしれません。しかし、実際に歯の本数は私たちの健康や生活の質に大きな影響を与える重要な要素です。歯を失う原因はさまざまで、一度失ってしまうと元に戻すことはできません。そのため、歯を守るための予防や、万が一歯を失った場合の適切な対処が必要不可欠です。今回は、親知らずや歯の本数に関する基本的な知識から、歯を失う主な原因について詳しく解説します。さらに、定期的な歯科検診の重要性や、歯を失った際の対応策についても触れていきます。歯の健康を守り、健やかな毎日を送るために必要な情報をぜひ参考にしてください。

 

大人の歯の本数と親知らずについて

人間の永久歯は通常28本で構成されています。これは上下左右それぞれに前歯、犬歯、小臼歯、大臼歯が均等に配置されていることを意味します。そして、この28本に加えて「親知らず」と呼ばれる歯が4本、生えることがあります。親知らずを含めた場合、永久歯の総数は最大で32本になります。

親知らずは、永久歯の中で最も後ろに位置する歯で、通常18歳以降に生えてくることが多い傾向にあります。しかしすべての人に親知らずが生えるわけではなく、個人差があります。また、生えてきた親知らずが正しく機能するとは限りません。

 

親知らずの役割

昔の人々は硬い食べ物や繊維質の多い食事をする機会が多かったため、奥歯としての親知らずが重要な役割を果たしていました。しかし、現代では食生活の変化により、親知らずの役割が減少しています。そのため、親知らずは「退化する歯」とも言われることもあります。

 

親知らずが問題を引き起こすケース

・むし歯や歯周病のリスク
親知らずは歯ブラシが届きにくく磨き残しが出やすいため、むし歯や歯周病の原因になる可能性があります。

・周囲の歯への悪影響
横向きに生えている場合、隣接する歯を押して歯並びを乱す原因になることがあります。

・炎症や痛み
部分的に生えている親知らずは歯ぐきに炎症を引き起こし、腫れや痛みを伴うことがあります。

 

親知らずの抜歯を検討するタイミング

親知らずが健康な状態であれば無理に抜く必要はありません。しかし、むし歯や歯周病のリスクが高い場合や隣の歯に悪影響を与えている場合は、抜歯を検討することが推奨されます。

歯科医師はレントゲン写真やCTスキャンを用いて親知らずの状態を確認し、抜歯が必要かどうかを判断します。そのため、親知らずに不安を感じている方は、一度歯科医院で相談してみると良いでしょう。

 

8020(ハチマルニイマル)運動とは?

みなさんは「8020運動」という言葉を耳にしたことがありますか?これは、「80歳になっても20本以上の歯を保とう」という運動です。この運動は、1989年に厚生労働省と日本歯科医師会によって提唱されました。歯が健康で多く残っていることは単においしく食事を楽しむだけでなく、全身の健康や豊かな生活を維持する上でも重要な役割を果たします。

たとえば歯が20本以上残っている場合、硬い食品や繊維質の多い食品も咀嚼できるため、栄養バランスが自然と整いやすくなります。一方、歯が少なくなると食べられるものが制限され、柔らかいものやカロリーの高いものに偏りがちになります。その結果、栄養不足や生活習慣病のリスクが高まる可能性があるのです。

 

歯の本数と食べられるもの

では、歯の本数と食べられるものについて、具体的に見ていきましょう。歯の本数によって食べられる食品は大きく変わってきます。

・18本~28本
フランスパン、たくあん、酢蛸、スルメイカなど

・6本~17本
レンコン、かまぼこ、おこわ、煎餅、きんぴらごぼうなど

・0本~5本
バナナ、うどん、ナスの煮付けなど

歯の本数が多ければ多いほど、硬いものや歯ごたえのある食べ物を楽しむことができます。例えば、スルメイカやたくあんのようにしっかり噛む必要がある食品は、歯が20本以上残っていることで無理なく咀嚼できるでしょう。一方で、歯の本数が減ると、柔らかい食品しか選べなくなり、食事の楽しみが減ってしまいます。このように、歯の本数は「何をどれだけ楽しめるか」という観点からも、人生の質に直結しているといえるのです。

 

歯を失う主な原因とは?

歯は一生を通して大切にしたい体の一部ですが、さまざまな理由で失うリスクがあります。日本では成人の多くが歯を失う経験をしていますが、その主な原因は「歯周病」「むし歯」「外傷」の3つです。

1. 歯周病による歯の喪失
歯を失う最大の原因とされているのが歯周病です。歯周病は、歯と歯ぐきの間にプラーク(細菌の塊)がたまり、歯ぐきに炎症が起こることで進行します。初期段階では「歯肉炎」と呼ばれ、歯ぐきの腫れや出血がみられる程度ですが、放置すると「歯周炎」へと悪化します。歯周炎になると歯を支える骨が徐々に溶けていき、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。

歯周病は進行しても痛みを感じにくいため、自覚症状が少ないことが特徴です。そのため「沈黙の病」とも呼ばれ、知らないうちに重症化してしまうケースが少なくありません。特に中高年以降は歯周病のリスクが高まるため、定期的な歯科検診や歯石除去などの予防が欠かせません。

2. むし歯による歯の喪失
歯を失うもう一つの大きな原因がむし歯です。むし歯は、食事や飲み物に含まれる糖分を餌にして細菌が酸を作り、その酸が歯を溶かすことで発生します。初期のむし歯は痛みを感じないため見過ごされがちですが、進行すると歯の神経まで到達し、激しい痛みや炎症を引き起こします。最終的に歯が脆くなり、抜歯を余儀なくされることもあります。

むし歯というと子どもが注意しなければならない病気というイメージもあるかもしれませんが、大人であっても油断はできません。甘い飲食物を摂取する機会が多い人や食生活が不規則な人は、適切な歯磨きが行われていないとむし歯が進行しやすくなります。日頃から正しい歯磨き方法を身につけ、フッ素配合の歯磨き粉を使用することが予防の鍵となります。

3. 外傷による歯の喪失
転倒やスポーツ中の衝突、交通事故など、外的な衝撃によって歯を失うケースもあります。もし歯が折れたり抜けたりした場合はできるだけ早く歯科医院を受診し、適切な処置を受けることが重要です。

 

定期検診の重要性

「自覚症状がないから大丈夫」と思わずに、定期的に歯科医院でチェックを受ける習慣を持ちましょう。専門的なクリーニングや歯石除去を受けることで、歯周病の進行を予防することができます。また、歯磨きだけでは落としきれない汚れやプラークも除去することができるため、健康な口腔内環境を維持する上で欠かせません。

 

歯を失った場合の対応策

もし歯を失ってしまった場合でも、適切な治療を受けることで機能を回復することが可能です。歯を失った際の治療法には以下のような選択肢があります。

・入れ歯
取り外しが可能で比較的費用を抑えられる方法です。

・ブリッジ
失った歯の両側にある健康な歯を支えにして人工の歯を固定する方法です。

・インプラント
人工歯根を顎骨に埋め込み、その上に人工の歯を装着する方法です。自分の歯に近い感覚で噛むことができ、見た目も自然です。

治療方法は患者さんの口腔内の状態やライフスタイルによって異なります。歯科医師と相談し、御自身に合った方法を選ぶことが大切です。

 

まとめ

歯の本数は、私たちの生活の質や健康に大きな影響を与える重要な要素です。特に、20本以上の歯を維持することは、豊かな食生活と健康な人生を支える鍵となります。歯を失う原因はさまざまですが、ほとんどは日々のケアや予防策によって防ぐことが可能です。歯を1本でも失うと噛み合わせや見た目に影響が出るだけでなく、全身の健康にも悪影響を及ぼすことがあります。だからこそ日常的なケアと専門的な診察を怠らず、一生自分の歯で過ごせるよう心がけましょう。

 

予防治療を検討されている方は、茨城県筑西市にある山口歯科クリニックにご相談ください。当院では、一般歯科や予防歯科、矯正治療、ホワイトニング、インプラント治療、口腔外科など、さまざまな歯科診療に力を入れています。
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