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2019年1月30日

筑西市からこんにちは、山口歯科クリニックのはまです。

早いもので1月もあとわずか、時の流れが早いなとびっくりしてしまいます。
まだまだ寒いとはいえ、各地で梅が咲き始めたようです。
春が待ち遠しいですね。

さて、今日は「歯周病と全身疾患」についてです。

歯周病は細菌が引き起こす歯ぐきの病気。その細菌の数は1ミリグラム(1グラムの1000分の1)のプラークの中に10億以上いるといわれています。
この細菌は、お口の中だけでなく、血管、気管などを経由して身体全体に影響を及ぼします。

歯周病が引き起こす様々な全身の病気は代表的には以下のようなものがあります。

1.「心疾患の原因になる」
歯周病になると、歯ぐきが炎症を起こし、ただれた状態になります。ここから口の中に細菌が入り込み、血流にのって心臓まで運ばれ、心臓の病気を引き起こします。
特に、細菌性心内膜炎はほとんどがお口の細菌であるといわれています。
また、動脈硬化を進行させることもわかってきています。

2.「糖尿病が進行する」
糖尿病になると歯周病になりやすいことは、以前よりわかっていましたが、最近の研究により、反対に歯周病になると糖尿病が進行しやすくなるという結果もでています。
糖尿病にかかっている方は、歯周病にも十分な注意が必要です。

3.「早産・低体重児出産の原因になる」
歯周病になると早産や低体重児出産のリスクが高くなると言われています。これは歯周病により歯ぐきが炎症を起こし、この「炎症物質」の中に子宮の収縮をうながす物質が含まれているからだと考えられています。また、反対に妊娠すると歯周病が進行しやすいこともわかっています。
妊娠中の方は歯周病への注意が必要です。

4.「肺炎の原因になる」
お年寄りの多くが「誤嚥性肺炎」という病気で命をなくされています。
これは口の中の最近が気管から肺へと入ることが原因です。
食事の際に誤って気管に入ってしまうケースばかりでなく、知らないうちに唾液などが少しずつ肺へと入り肺炎を引き起こします。歯周病になると口の中の細菌が増えるため、こうした肺炎のリスクがとても高くなります。

と歯周病は様々な全身疾患の原因になり、また、疾患が歯周病を進行させることもあるようです。
健康はお口元から、と意識してご自分の口腔内ケア大切にしていきたいですね。

2019年1月23日

筑西市からこんにちは、山口歯科クリニックのはまです。

この冬は雨が降らず乾燥した日が続いていますね。患者さんでもインフルエンザにかかってしまったというお話をよく耳にするようになりました。
うがい手洗いしっかりしてインフルエンザや風邪の予防しっかりしていきたいですね。

さて本日は「根面カリエス」というお話です。
根面とは歯の根の部分、カリエスとはむし歯のことをいいます。
つまり、根面カリエスは歯の根の部分にできたむし歯ということになります。
歯の上部は「エナメル質」と呼ばれる比較的強い物質で守られていますが、歯の根の部分は「セメント質」という弱い歯質になっているため、とてもむし歯になりやすいと言われています。

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通常、歯の根っこは歯茎におおわれています。ですからむし歯の原因となるプラーク(歯垢)もつきにくいので根面カリエスにもなりにくくなっています。
しか、歯ぐきは年齢とともに下がっていきます。
早ければ30代後半から歯の根っこが露出し始め、根面カリエスになる危険性が非常に高くなってきます。
また、歯周病によって歯ぐきが下がっている場合はさらに注意が必要です。

「かぶせもの」の治療をした箇所も根面カリエスの注意が必要です。
かぶせものは、製作当初はぴったりできていても、長年の使用などにより少しずつ隙間ができてきます。
歯の根っこにかぶせものの境目がある場合、この隙間にプラーク(歯垢)が入り込み、むし歯になってしまう危険性がとても高くなります。

早期に発見できれば、レジンと呼ばれるプラスチックなどを用いて比較的簡単に治療ができます。しかし、「かぶせもの」をしたところ、あるいは、むし歯があまりにも進行している場合は、かぶせものを作り直したり、神経の除去、あるいは抜歯が必要な場合もあります。
根面カリエスは自分ではなかなか見つけられないので、歯科医院での定期的なチェックが大切です。

お口の中の定期健診大事にしたいですね。

2019年1月17日

筑西市からこんにちは、山口歯科クリニックのはまです。

そろそろ新年の慌ただしさからペースが戻ってきたような感じでしょうか。

さて、昨日はクリニックの診療をおやすみして研修会でした。

開業当時の思いを今働いてくれているスタッフ全員で共有して明日からの診療にいかしていくことも目的の一つでした。

その思いを胸にロープレの研修です。
ロープレで実際の相手を前にすると話し方だけではなくじぶんの表情がどうだったか相手からフィードバックが得られるのでいろいろ勉強になります。

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今回のサプライズ!!
あさみちゃんお誕生日おめでとうございます!!
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新しい年も一生懸命に患者さんみなさんおお口元からの健康のサポートしてまいります。
本年もご愛顧ののほどよろしくお願い申し上げます。

2019年1月 9日

平成31年もみなさまどうぞよろしくお願いいたします。

今日は神経のない歯についてです。

歯髄.png

この図のようにあ、歯の内部には「歯髄」と呼ばれる、いわゆる神経組織があります。この歯髄はただ痛みを伝えるだけではなく、無数の毛細血管が存在し歯に栄養分や酸素を送っています。むし歯の進行などによりこの「歯髄」が細菌におかされると、取り除かなければならなくなります。こうして「歯髄」を失ってしまった歯を「失活歯(しっかつし)」といいます。(反対に「歯髄」のある歯は「生活歯」といいます)

神経の無い歯にはこんなデメリットがあります。
デメリット1
「歯がもろくなる」
歯の神経(歯髄)は栄養分や水分、酸素を運んでいます。つまり、神経をとってしまうということは、歯に栄養分が送られなくなってしまうのです。その結果、歯が弱くなってしまいます。
歯は食事のたびに常に力がかかっています。そのため神経をとってしまいもろくなった歯は、どうしてもヒビが入ったり、割れたり折れたりする可能性が高くなってしまうのです。

デメリット2
「むし歯に気づかなくなる」
神経をとったからといっても決してむし歯にならないというわけではありません。むしろ、痛みを感じなくなるので、むし歯になっても気づきにくく、知らないうちに大きなむし歯となり、最悪の場合歯を抜かなくてはならなくなります。

デメリット3
「歯が変色する」
歯の神経をとってしまうと。歯髄のまわりにある象牙質が変質し色が変わってしまいます。このため歯の色も変色してしまいます。奥歯ではあまり気になることも少ないかもしれませんが、前歯の場合はかなり目立ってしまいます。

神経をとった歯がある時は痛みを感じないだけにむし歯に注意です。
歯みがきを定期検診大事ですね。

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山口歯科クリニック 院長 山口和郎 山口歯科クリニック
院長 山口和郎

当院のブログへご訪問いただき、誠にありがとうございます。

私はここ筑西市で、父も祖父も医師という家庭で育ちました。父や祖父が患者さんの健康を第一に考えた診療を行っているのを幼い頃から見ていたため、自分も患者さんの人生と向き合うことができる医療という仕事に従事したいと思うようになりました。

今でもその頃の強い気持ちに変わりはなく、歯科医師ならではの「食べること」という、より根源的な部分で直接患者さんに関われるという点に大きなやりがいを感じています。